Web master’s voice in Japanese (12) 2018/1/29
Forth industrial revolution
内閣府の資料などを見ると、第四次産業革命なるものが進んでいるようです。蒸気機関による工業化、電力による大量生産、情報通信技術革命に続いての、今、話題のIOT(モノのインターネット),AI(人工頭脳)などを中心とする革新的技術による産業構造の劇的な変化が第四次産業革命と呼ばれています。
筆者など、IOTやAIとはほとんど無縁の生活を送っている人間には、さしたる実感はないものの、どうもかなりのスピードで進んでいるとのことです。
米国の株価が騰がり続け、連日の如く史上最高値を更新しています。トランプ減税の効果もさりながら、GAFAと呼ばれる、グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンを中心としたAI関連の巨人たちが、個人データの集積に努め、既に圧倒的な高収益をあげ、更に寡占的な支配を強めようとし、株価をさらなる高みに押し上げています。
囲碁や将棋の世界でもAIが名人を破る時代になってきました。若手棋士は対局して腕を磨くよりは、コンピューターを相手に鍛錬する時間の方が長いそうです。藤井少年が佐藤名人を撃破したのも、間接的なAIの勝利と云えるかもしれません。
過日、AI関連会社を経営し俳句を趣味とされる方に、「AIと俳句」と題して、将来AIによる名句が誕生する可能性についてお話いただきました。
兼題を与えられれば、AIが類句を避けつつ整った名句を作ることは論理的には可能とのご判断でした。しかし、その名句が人に感動を与えるかは未知数です。ベートーベンやモーツアルトを超える名曲は未だに出て来ず、芸術と科学の進歩は必ずしも同じ歩調ではないようです。
犬型のロボットのアイボが発売されます。アイボには人を喜ばす仕草が仕込まれているそうです。小説も、音楽も、俳句も、人を喜ばせ、人に芸術的感動を与える作品をAIが作る時代は来るのでしょうか。
平成30年1月29日